余命10年 小坂 流加
みなさん、こんにちは。
今日は私の数多い趣味の1つ『読書』について、最近読んだ本をレビューします。
著書名は『余命10年』、著者は『小坂 流加』。
大筋はラブストーリーとなっていますが、そこらへんの単なるハッピーエンドで終わるラブストーリーではありません。
主人公の茉莉は、不治の病に侵され余命10年を突きつけられる。
仕事ができないことや、食事制限があることを除けば普通の人と変わらない生活を送ることができる茉莉は、ある趣味に情熱を注ぐことになる。それにより毎日の生活が充実したものとなっていくが、『恋はしない』ということだけは心に決めていた。
期限の決まった『命』と向き合う中で、様々な出会いや出来事、確実に『死』に向かっていることに対して揺れ動く心。
そして、『恋はしない』という誓いに秘められた茉莉の優しさ。
『命』の大切さを改めて実感させられるとともに、自分自身の生き方を振り返りたくなる作品だと思います。
この本の著者『小坂流加』さん自身も病気を患っており、実はこの本の編集を終えた直後に病状が悪化し、発売を待つことなく逝去されています。そのせいか、主人公の茉莉の心の変化も大変リアリティがあり、茉莉と小坂流加さんが妙にリンクして、単なる物語としてだけではなく、とても感慨深いものとなっております。
「死ぬ準備はできた。だからあとは精一杯生きてみるよ。」
気になった方はぜひ、下記の広告から購入してみてください♪
|
◆◆余命10年 / 小坂流加/著 / 文芸社 価格:669円(税込、送料別) (2018/2/28時点) |